【近畿大学図書館司書】図書館サービス概論[2022] 合格レポート

設題

身近な公共図書館(都道府県立より、市町村立が望ましい)を観察し、このテキストに書いてあることと比較しつつ、その図書館の特徴を述べ、またあなたの具体的で実現可能な希望を列挙してください。

解答

■序論
一般大衆にとって最も身近な図書館は公立図書館、すなわち地方自治体によって管理・運営されている図書館である。私は●県●市在住であるため、「●市立図書館」のサービスを調査対象とした。
なお、背景知識として、●市の人口構成を以下に記す。

【●市人口構成】令和4年3月31日現在
総数 ●●●人
15歳未満 ●●●人(●●%)
15歳~64歳 ●●●人(●●%)
65歳以上 ●●●人(●●%)

■本論
Ⅰ.収蔵・貸出状況
 ●市図書館全体の令和2年度蔵書数は●万●冊であった(本館の蔵書数は約●万冊)。一般書が●万●冊で、児童書が●万●冊という内訳になっている。市民1人あたりの蔵書冊数は●冊となる。「個人への貸出数」は●万●冊であった。市民1人当たりの貸出冊数は●冊となるが、現実に即せば、登録者数が市民全体の●%(●●人)であることから、登録者1人あたりに●冊/年を貸し出している計算となる。
 これを●市に隣接し規模の近い市と比較する。●市(人口●●●人)は蔵書数●万●冊、貸出総数が●万●冊、登録者数●●●人(●%)、1 人口1人当たりの貸出数は●冊である。蔵書数では勝っているものの、貸出数、登録者の割合いずれも●市を下回っている。
 また、「図書館年間2021」によると、全国の人口30万人以上の65市区市立図書館における蔵書数平均は111万4,000冊で、個人貸出数は平均247万2,000冊であるため、人口段階別に見て●市立図書館は平均以下であることが分かる。

Ⅱ.基本サービス
1.貸出・閲覧
 原則として、●市内に在住、在勤、在学している方、及び●市と隣接する市に住んでいる方を対象として貸出を行っている。貸出冊数は、図書・雑誌は1人10冊まで(本館・分館計)、視聴覚資料は2点までで、期間は2週間となっている。

2.予約・リクエストサービス
 読みたい資料が貸出中の時は予約が可能。未所蔵の資料はリクエストが可能となっている。予約は館内OPAC、WebOPACいずれからも可能である。

3.相互貸借
 リクエストされた資料が未所蔵の場合、県内の公共図書館、県立図書館、国立国会図書館から取り寄せが可能である。

4.レファレンスサービス
 本館の参考資料室において、参考図書、各種百科事典、政府刊行物、統計書、年鑑、新聞縮尺版、地図、法令集を参照可能としている。インターネット端末の利用や、オンラインデータベース(「耳蔵Ⅱビジュアル」「ヨミダス歴史館」「日経テレコン21」官報検索情報サービス)の閲覧も可能。柏市や千葉県内の市町村誌等の郷土資料コーナーも設置されている。

5.団体貸出
 市内の社会教育団体、学校、幼稚園、地域の文庫活動団体や読書サークルなどを対象に、1団体200冊まで、1ヶ月間貸出を行っている。

6.講座・その他事業
①幅広い年齢層に講座や講演会を実施している。
②本館にリサイクルコーナーが設置されており、除籍本を中心に無償配布を行っている。
③●市図書館のユニークなサービスとして、本館2階にプラネタリウムを設置している(観覧は無料)。その日見える星空、宇宙の謎や星のおはなしと物語を中心に、毎月内容を変え投影されている(現在は新型コロナウイルスの感染症対策のため休演)。

Ⅲ.対象別サービス
1.障がい者サービス
 障がい者サービスとして、(1)図書館資料郵送サービス、(2)大活字本コーナー、(3)録音図書の貸出サービスがある。来館が困難な方には郵送等での貸出も可能。

2.児童サービス
児童サービスとして、(1)おはなし会と本の展示、(2)ブックリストの作成、(3)ブックスタートがある。ブックスタートとは乳幼児に絵本を使って「ことばかけ」をすることで、親子の絆を育むことを目的としている。

■結論
●市図書館を調査対象としてそのサービス内容について述べてきた。最後に、当館に期待すること及び改良すべき点の案を述べる。
 まず、●市には大学キャンパスが多く存在しており、大学図書館も●か所にある。以下の通り、それぞれ豊富な資料を揃えている。

・●大学●図書館 約●万冊
・●大学図書館 約●万冊
・●付属図書館 約●万冊
……

【市内大学図書館連携事業】として、これらの大学図書館と意見交換会、企画展、講演会などを開催しているのは非常に頼もしい。また、【課題解決支援事業】として行政の各課(ゴミゼロ運動(環境サービス課)、公立保育園の給食紹介(保育運営課)、「スポーツ×図書館」ラグビー関連展(スポーツ課)等)の関連図書展示も行われている。しかし、これらの事業は互いに独立しているように思われるのがやや残念だ。●市図書館が中心となり、市内のコミュニティをさらに結びつけるような役割が果たせればよりよいと考える。そのためには、魅力的な図書館HPの作成(多言語対応含む)、積極的な広報が必要となるだろう。

参考資料

1.「●市立図書館年報」(令和3年度版)
2.「●市図書館のあり方」
3.【住民基本台帳人口(年齢(各歳)・男女別)】2022年4月
 https://www.city.●●●●●●●●●●●●●●.html(参照 2022年●月●日)
4.『日本の図書館:統計と名簿 2021』日本図書館協会
5.『図書館年鑑 2021』図書館年鑑編集委員会編

講評(抄)

改善点がよく反映してる。
希望が実現するよう、働きかけてみてください。

総評:合格

合わせて読みたい!

【近畿大学図書館司書】図書館概論[2022] 合格レポート 【近畿大学図書館司書】情報資源組織論[2022] 合格レポート 【近畿大学図書館司書】情報サービス論[2022] 合格レポート 【近畿大学図書館司書】図書・図書館史[2022] 合格レポート 【近畿大学図書館司書】生涯学習概論[2022] 合格レポート 【近畿大学図書館司書】図書館サービス概論[2022] 合格レポート 【近畿大学図書館司書】図書館情報技術論[2022] 合格レポート 【近畿大学図書館司書】児童サービス論[2022] 合格レポート 【近畿大学図書館司書】図書館制度・経営論[2022] 合格レポート 【近畿大学図書館司書】図書館情報資源概論[2022] 合格レポート 【近畿大学図書館司書】図書館情報資源特論[2022] 合格レポート

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA